はじめに
防蝕コーティングは、設備や構造物の寿命を延ばすために不可欠な技術です。適切なコーティングを選ぶことで、腐食を防ぎ、メンテナンスコストを削減することができます。
(株)RSテックは、防蝕ライニング用樹脂の販売、防蝕設計、施工を一貫して行い、防蝕に関わるあらゆる問題解決を目指しています。お客様のニーズに合わせた最適な防蝕ソリューションを提供し、トータルサポートを通じて確かな安心をお届けします。
以下のリンクから、(株)RSテックの製品ラインナップとカタログをダウンロードできます。
ここでは、RSテックの製品を例に、防蝕コーティングの種類と選び方のポイントを解説します。
防蝕コーティングの種類
防蝕コーティングは全体的な防蝕を目的としており、大きく分けて「防食塗装」と「防蝕ライニング」の2種類に分けられます。
防食塗装は表面に塗料を塗布して腐食を防ぐ方法であり、防蝕ライニングは素材の表面にライニング(内張り)を施して腐食を防ぐ方法です。
- 防食塗装:
- 防蝕ライニング:
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防食塗装
防食塗装は大きく分けて「常温乾燥型の塗装」と「加熱炉を使用した粉体塗装」に分けられます。
- 常温乾燥型の塗装:
- 加熱炉を使用した粉体塗装:
これらの塗装方法は、それぞれの用途や環境に応じて適切に選ばれます。
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熱可塑性樹脂とは、加熱すると柔らかくなり、冷却すると固まるという性質を持つ樹脂のことです。まるでチョコレートが温めると溶け、冷やすと固まるように、熱可塑性樹脂も何度でもこの状態を繰り返すことができます。
防蝕ライニング
防蝕ライニングは、化学的、物理的、および機械的な劣化要因に対する包括的な保護を提供します。これにより、基材の寿命が大幅に延びます。防蝕ライニングの特徴は以下になります。
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ライニングには樹脂ライニングの他にも、さまざまな材料を使用した方法があります。それぞれの方法は、用途や環境に応じて選ばれます。以下に主要なライニングの種類をまとめます。
ライニングの種類
ライニングの種類は非常に多く、それぞれに特徴があります。これらの特徴を活かして、様々な環境や用途に合わせたライニングを選ぶことが重要です。
以下に、主なライニングの種類と、それぞれの特性・用途を表形式にまとめました。
ライニングの種類 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
樹脂ライニング | エポキシ樹脂やポリエステル樹脂などの合成樹脂を使用。 | 化学薬品や水の腐食に対する保護 |
耐火煉瓦ライニング | 耐火煉瓦を使用して、高温に耐えるライニングを行う。 | 高温環境下での保護(例:炉やボイラー) |
セラミックライニング | セラミックタイルやプレートを基材に貼り付ける方法。 | 高耐摩耗性と高耐食性が求められる環境(例:ミキサーや粉砕機の内壁) |
グラスライニング | ガラスを基材に溶融させてコーティングする方法。 | 化学薬品に対する優れた耐腐食性が必要な場合(例:化学反応タンク) |
(株)RSテックでは、主に樹脂ライニングを中心とした防蝕設計や耐食材料の提案をしています。
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樹脂ライニング
ポリウレタンライニング(RS#123)
特徴: 多孔質な対象物に積極的に浸透し、強固に固着。躯体と一体化し、剥がれにくい塗膜を形成。
用途: 躯体表面の強化やプライマーとして使用。
(株)RSテックの特殊ポリウレタン樹脂、RS#123の詳しい内容は、以下のリンクから確認ができます。
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エポキシライニング(RSJ#100)
特徴: 幅広い耐食性と水中硬化が特徴。無機セラミックを大量に配合。
用途: 樹脂モルタルやパテの作成が可能。過酷な環境下でも対応。
RSJ#100耐食エポキシ樹脂は、水中でも硬化する特性を活かし、現場での柔軟な対応を可能にします。
増粘剤や珪砂を加えることでパテ状やモルタル状に調整でき、ひび割れ補修や不陸調整など、様々な状況に対応できます。
これにより、従来困難であった水中や湿潤環境での施工も可能となり、作業の幅が広がります。
RSJ#100の水中での塗布と乾燥状況をYoutube動画で確認ができます。以下のリンクから確認ください。
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(株)RSテックの耐食エポキシ樹脂、RSJ#100の詳しい内容は、以下のリンクから確認ができます。
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ポリエステルライニング(RS#200)
特徴: 柔軟性があり、塗膜応力の緩和層として機能。追従性を考慮した耐食材料
用途: 高い耐酸性を有しており、ビニルエステル(RS#300)仕様の中間層としても利用が可能。
(株)RSテックの軟質不飽和ポリエステル樹脂、RS#200の詳しい内容は、以下のリンクから確認ができます。
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ビニルエステルライニング(RS#300)
特徴: 優れた耐酸性と耐溶剤性を持つ耐食材料。
用途: 軟質不飽和ポリエステル(RS#200)を中間層とした仕様の最終耐食層として使用。
RS#300(ビニルエステル樹脂)の乾燥塗膜は、靭密な塗膜形成となります。そのため液の透過性を最大限抑えることができます。
硬く剛直な塗膜は、割れに対する対策が必要となります。
塗膜ストレスを軽減できるRS#200(軟質不飽和ポリエステル樹脂)を中間層にすることで優れた多重防蝕仕様となります。
(株)RSテックの耐食ビニルエステル樹脂、RS#300の詳しい内容は、以下のリンクから確認ができます。
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ゴムライニング
- 特徴: 耐薬品性、耐摩耗性に優れ、柔軟性が高い。
- 用途: 化学工場やタンク内壁の保護に使用。
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ポリウレアライニング
特徴: 高い弾性と耐摩耗性を持ち、迅速な硬化が可能。
用途: 屋外設備や防水用途など、耐久性が求められる場所で使用。
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塩ビライニング
特徴: 耐酸・耐アルカリ性に優れ、施工が容易。
用途: 排水処理施設や化学薬品の貯蔵タンクに使用。
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選び方のポイント
使用環境の確認
対象物がどのような環境で使用されるかを確認します。例えば、化学薬品にさらされる場合や海洋環境にある場合は、薬品耐性や塩化物に耐性のあるコーティングを選ぶことが重要です。
擦れ摩耗や衝撃摩耗、漏洩防止が求められる場合は、塗膜強度が必要です。硬く剛直な塗膜が適しているのか、柔らかく柔軟な塗膜が適しているのかを検討します。
施工条件
現代では、設備をメンテナンスしながら長く使い続けることが求められています。 そのため、補強や補修しやすい材料を選ぶことも重要なポイントです。
まとめ
防蝕コーティングの選定は、設備の寿命を延ばし、メンテナンスコストを削減するために重要です。(株)RSテックの耐食材料を参考に、適切な防蝕材料を選び、長期的な保護を実現しましょう。
腐食から大切な設備を守る:
(株)RSテックは、防蝕ライニング専用の樹脂販売、防蝕設計、各種防蝕ライニング施工まで、一貫したサービスを提供しています。お客様のニーズに最適な防蝕対策をトータルにサポートいたします。
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