製品ラインナップ

(株)RSテックでは、金属やコンクリートが母材となる設備に対して、腐食や劣化の原因となる環境を遮断できる、防食ライニングに使用する耐食材料のラインナップがあります。

防食ライニングの目的

防食ライニングは、金属やコンクリートなどの表面に塗布されるコーティングやシート状の材料で、塗装では対応できない腐食や劣化による損傷を防ぐために使用されます。主な目的は、以下の通りです。

  • 腐食防止:防食ライニングは、化学薬品や酸性物質などの腐食性物質から金属やコンクリートなどの基材を保護するために使用されます。これにより、機械的な強度が低下することを防ぎ、寿命を延ばすことができます。
  • 汚染防止:防食ライニングは、金属やコンクリートなどの表面に汚染物質が付着するのを防ぎ、それらの基材が周囲の環境に影響を与えるのを防ぐことができます。
  • 防水効果:防食ライニングは、金属やコンクリートなどの表面に水が浸透するのを防ぎ、それらの基材の腐食や損傷を防止することができます。
  • 耐熱性:防食ライニングは、高温の環境で使用される場合に、金属やコンクリートなどの基材を保護し、耐久性を高めることができます。

以上のように、防食ライニングは、基材を腐食や損傷から保護し、その寿命を延ばすために使用されます

耐食材料のラインナップ

(株)RSテックの耐食材料は確かな環境遮断性と、無機セラミックとを組み合わせたハイブリット型の材料を取り揃えています。

RSJ#100特殊エポキシ樹脂

無溶剤型2液性のエポキシ樹脂です。材料中に無機のセラミックが大量に配合されています。

幅広い薬品耐性と安定した接着性があり、水中/湿潤環境でも問題なく硬化する特徴があります。

塩酸15%ガソリン
塩酸10%灯油
硝酸10%重油
硝酸5%石油エーテル
硫酸60%トルエン
硫酸40%キシレン
硫化水素ナフサ
アンモニア 水40%硝酸塩
亜硫酸ベンゼン×
苛性ソーダアセトン×
1年間浸漬試験の参考耐蝕表

現場で粘度調整してエポキシパテを作り、水中硬化性を利用した施工ができ、施工環境を選びません。

RSJ#100の防食ライニング仕様は、幅広い用途で採用されます。

RSJ#100特殊エポキシライニング工法の詳しい解説はこちら

RS#200軟質不飽和ポリエステル樹脂

FRPライニングで良く使用される樹脂で、耐酸性を有する不飽和ポリエステルですが、RS#200は軟質調整することで、素地と樹脂との動きの相違に対して、バランスが取れる設計にしています。

ガラスフレークを大量に配合することで、防食性と耐久性は大幅に向上することができます。

RS#200の軟質を利用し、幅広い薬品耐性を有するビニルエステルを主体とするライニング仕様の中間層として使用すれば、応力緩和層(塗膜内のストレス)として機能します。

(株)RSテックのフレークライニングについての詳細はこちら

RS#300ビニルエステル樹脂

RS#300ビニルエステルのフレーク材は、一般的なものより特殊な方法で大量に配合されています。薬液浸透を限りなく防止する塗膜内の構造は、より迷宮構造となります。

RS#123ポリウレタン樹脂

RS123は湿気硬化型1液性のポリウレタン樹脂です。

積極的にしみ込んで固着するRS#123を3回程度塗り重ね、コンクリートのポーラスな部分を樹脂で埋めることで、躯体と一体構造の耐食強化層を形成します。

剥がれようのない塗膜形成が可能であることと、作業性の良さが特徴です。

このRS#123をプライマーとして使用することで、躯体強化性が加わる多重防食となり、より環境遮断性が向上するハイスペック仕様が可能となります。

樹脂ライニングのプライマー

プライマーは、耐食層を適切に基材に密着させるために使用される材料です。主な目的は、以下の通りです。

  • 母材表面の清浄化:プライマーは、基材表面から油や汚れを取り除くことができます。これにより、ペイントやコーティング剤が基材に適切に密着し、より強い接着力を得ることができます。
  • 母材の保護:プライマーは、母材表面に薄い保護膜を形成することができます。これにより、母材が酸やアルカリなどの化学物質に対して耐性を持つようになり、腐食や劣化を防ぐことができます。
  • 塗料の密着性向上:プライマーは、塗料と基材の密着性を向上させることができます。これにより、耐食材料がより強力な接着力を持ち、剥がれたりすることを防ぐことができます。
  • 塗料の耐久性向上:プライマーは、ライニングの厚い防食塗膜の耐久性を向上させることができます。これにより、塗料の寿命を延ばし、基材をより長く保護することができます。

以上のように、プライマーは、防食ライニングの耐食層が基材に適切に密着し、より強い接着力を得ることができるようにするために使用される材料です

プライマーのラインナップ

プライマーは、母材と耐食樹脂層との密着を担う重要な役割を果たします。弊社のプライマーは防食ライニング用に特化したラインナップがあります。

RS#123プライマー

RS#123プライマーは湿気硬化型1液性ポリウレタン樹脂です。コンクリートやスレートといったポーラス(多孔質)な母材に対して積極的にしみ込んで固着することで、母材と一体化した靭密層を形成します。数回塗り重ねることで躯体表層は強化されます。

RS#125プライマー

RS#125プライマーは2液性エポキシウレタン樹脂です。鉄面用のプライマーで防食ライニングの超厚膜層の塗膜を、支える為の長期的な安定密着性を可能にした専用プライマーです。

RS#64プライマー

RS#64プライマーはステンレス・亜鉛メッキ・旧塗膜など、一般的に接着困難な母材にたいし、接着可能にする表面改質材料です。薄く塗り延ばした後、乾拭きするだけです。

RS#66プライマー

RS#66プライマーは、 ステンレス・亜鉛メッキ・旧塗膜など、一般的に密着しにくい下地に対して塗装やライニング皮膜を支えるだけの密着性を得ることができます。

1液性で作業性の良さが特徴です。

上に塗る耐食材料は無溶剤型塗料に限ります。また熱が影響する場合は使用できません。

防食ライニング工法の種類

防食ライニングには、様々な種類があります。代表的な種類をいくつか紹介します。

  1. ポリウレタンライニング:ポリウレタンライニングは、化学薬品や油、水などの腐食性物質から保護する目的で使用されます。非常に耐久性が高く、弾力性があり、優れた耐摩耗性を持ちます。
  2. エポキシライニング:エポキシライニングは、水、酸、アルカリ、溶剤などの腐食性物質から保護する目的で使用されます。非常に耐久性が高く、接着性も優れ化学的にも安定しています。
  3. FRPライニングは、軽量で強度が強く、耐久性に優れているため、タンク、配管、槽などの内部や外部の強度を求められるような防食に広く使用されています。
  4. フレークライニングは、軽量で強度が高く、耐久性に優れているため、化学工場や水処理プラントなどの配管やタンクの内部に広く使用されています。また、内部の表面が複雑な形状であっても、フレークを散布することで、均一でシームレスにライニングすることができるというメリットがあります。

以上のように、防食ライニングには、様々な種類があります。他にも貼付けを主とするゴムライニングやテフロンライニングなど多岐にわたります。使用環境や対象物に応じて選択する必要があります。

(株)RSテックにできる事

(株)RSテックでは、防食でお困りの案件に対して、その悪環境を遮断できる耐食材料を選定し、適切な防食ライニング工法のご提案をさせて頂いております。

また、現地工事のご相談もお受け賜ります。

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