導入
今回、某食品工場の鋼製小型廃水槽の漏洩問題に関する依頼を受け、その対策として内面の防蝕ライニングを実施しました。
老朽化が進行しており、現地調査の結果、槽の下部に複数の漏洩箇所が確認されました。外側からの応急処置としてパテ埋めが施されていました。
また、気相部の確認では全体的に錆が見られ、ケレン作業では除去しきれない部分もありました。
(株)RSテックは、防蝕ライニング用樹脂の販売、防蝕設計、施工を一貫して行い、防蝕に関わるあらゆる問題解決を目指しています。お客様のニーズに合わせた最適な防蝕ソリューションを提供し、トータルサポートを通じて確かな安心をお届けします。
以下のリンクから、(株)RSテックの製品ラインナップとカタログをダウンロードできます。
確認事項
以上の内容から防蝕設計を行います。
石油タンクでも類似した現象があります。詳しい内容は以下のリンクから確認ができます。
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プロジェクトの詳細
今回、孔食による漏洩対策に必要な塗膜強度を確保するため、FRP工法を選択しました。また、廃液に油分が混在しているため、ケレン後に念入りな脱脂を行い、接着力が強いエポキシ樹脂によるFRP工法を採用しました。
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さらに、廃水槽の密閉環境により硫化水素の発生が気相部の錆を促進すると予測されるため、硫酸にも強い耐食性エポキシ樹脂(RSJ#100)を使用して環境遮断を行います。
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施工プロセス
- ケレン(素地調整)揮発性溶剤で念入りに脱脂(油分の除去)
- RS#125プライマー(鉄面用)塗布
- RSJ#100FRP用(樹脂)にてガラス強化繊維を活用したFRPの積層
- RSJ#100(無機セラミック配合)を塗布
RSJ#100エポキシFRPライニングの詳しい内容は、以下のリンクから確認ができます。
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施工後の結果
短納期での施工となり、施工面積も少ないことから乾燥後の立合い検査を含めて5日間の施工となりました。
冬季の施工でしたので気温が低く、RSJ#100(耐食エポキシ樹脂)の乾燥時間が心配でしたが、ブロワー等で風通しをよくして乾燥を促進させました。
施工後は、漏洩対策と腐蝕環境からの遮断ができたことで、設備の延命ができています。
RSJ#100は幅広い薬品耐性と水中硬化性が特徴のエポキシ耐食材です。詳しい内容は以下のリンクからご覧ください。
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まとめ
今回、鋼製の廃液槽内面に防蝕ライニングを施すことで、孔食による漏洩対策と腐蝕環境からの保護を同時に実現しました。
現場の状況に基づき、適切な防蝕設計と樹脂の選定、そして確実な施工を行うことにより、最大限の効果を達成することができました。
腐食から大切な設備を守る:
(株)RSテックは、防蝕ライニング専用の樹脂販売、防蝕設計、各種防蝕ライニング施工まで、一貫したサービスを提供しています。お客様のニーズに最適な防蝕対策をトータルにサポートいたします。
主なサービス内容
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