樹脂ライニングの目的と必要性、現地施工に有利な材料

工場塗装と現地塗装

はじめに

樹脂ライニングとは、構造物の耐食性を向上させるために、鋼やコンクリートなどの基材表面に樹脂を塗布、または貼付けして形成される分厚い保護層のことです。この方法は、特に化学薬品や極端な悪環境から構造物を保護するために使用されます。

樹脂ライニングは、設備の腐食や劣化が想定される、悪環境からの遮断性が求められ、設備を安全に維持管理するための、有効な手段であることで知られています。

現代では、新設よりも既存設備の維持・更新が主流となっています。経年による腐食や劣化が進む既存設備を長期間稼働させるため、効果的なメンテナンスと修繕が重要視されています。

(株)RSテックは、防蝕ライニング用樹脂の販売、防蝕設計、施工を一貫して行い、防蝕に関わるあらゆる問題解決を目指しています。お客様のニーズに合わせた最適な防蝕ソリューションを提供し、トータルサポートを通じて確かな安心をお届けします。

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本稿では、現地施工となるメンテナンスと修繕に焦点を当て、優れた樹脂ライニングの材料や工法とはどのような工夫がされているのかを解説していきます。

防食ライニングは現場施工が主流

防食ライニングは、設備の寿命を延ばすために適用され、設備の老朽化に伴い、メンテナンスや補修を目的として行います。

防蝕ライニングを現地施工することで、ダウンタイムが大幅に削減され、設備の稼働時間が最大限に保たれます。

新規の設備を導入するよりも低コストで腐食や劣化を防止できるため、メンテナンスをして長期延命して、設備の維持管理をすることが主流になっていると考えられます。

防蝕ライニングと塗装との違いについては、以下のリンクから確認ができます。

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現地施工に適した防蝕ライニングとは

現地施工での防蝕ライニングに使用される樹脂や工法には、特に環境条件や施工の容易性、耐久性などを考慮した選択が求められます。

弱体化したコンクリートの表面強化が可能な含侵固着型プライマーは、以下のリンクから確認ができます。

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コンクリートの表面強化を基本とした樹脂ライニングの種類は、以下のリンクから確認ができます。

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弱体化したコンクリートや鋼製の基盤では、ひび割れや凹凸、さらには腐食による穴など、さまざまな状態が発生します。実際に防蝕ライニングを施工する際、これらの問題は容器内の液体を抜いたり、既存の塗膜を剥がしたりして初めて明らかになることが多いです。したがって、実際の施工現場での作業中にしか状態を完全に把握できない場合がほとんどです。

耐食材料を活用した樹脂モルタルについては、以下のリンクから確認ができます。

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屋外施工では気象条件が大きな問題

現地施工の樹脂ライニングでは、様々な不測の事態が想定されるので、専門的な技術と高度な品質管理が求められます。

代表的な例は、屋外での現地施工の場合、気象条件が大きな問題になります。気温、湿度、風、降雨量、日照時間などが、樹脂ライニング作業に影響を与えます。

高温多湿の季節や悪天候の場合は、塗料の硬化や樹脂ライニングの品質に影響を与える可能性があります。

気象条件が樹脂ライニングの品質に与える影響は、以下のようなことが考えられます。

  1. 温度:
    • 一般的な材料では、温度が低すぎると、塗料の硬化か遅くなり、温度が高すぎると、塗料の乾燥が早くなります。特に低温作業となる場合、硬化が極端に遅くなると、工期の遅延に影響します。また、急激な温度変化も塗膜の割れや剥離などの問題を引き起こすことがあります。
  2. 湿度:
    • 湿度が高いと、塗膜の乾燥が遅れる、または硬化不良や密着不良となる場合があります。一般的な材料では、湿潤環境では作業ができないことが多く、環境を改善して露点管理する必要があります。
  3. 風速:
    • 風速が強い場合には、塗料が飛散してしまうことがあります。また、塗布面にゴミやホコリが付着することがあります。
  4. 降雨:
    • 雨天で水分が塗布面に存在する場合、一般的な材料では作業が中断、あるいは延期になります。無理に施工を進めると、硬化不良、密着不良、外観不良となる可能性があります。

気象条件は、塗装作業の品質を左右するため、塗装作業を行う前には、現地の気象条件をしっかりと確認し、適切な対策を講じることが重要です。

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弱体化した躯体の補修性と樹脂ライニング

現地施工で予期せぬ事態が発生した場合に柔軟に対応できる樹脂の選択は、施工の選択肢を広げ、納期と品質の確保に寄与します。

樹脂モルタルを効果的に使用することで、現地施工特有の環境に柔軟に適応する施工が可能になります。

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湿潤環境や水中で硬化性のあるエポキシ樹脂

RSJ#100の水中での塗布と硬化の様子は、YouTube動画で確認できます。以下のリンクからご覧ください。

現地施工の樹脂ライニングでは、湿潤環境によるトラブルが多くあります。これらの問題に対応して、無溶剤型の湿潤環境でも硬化する耐食性のあるエポキシ樹脂は、不測の事態に対応できる手段として有効です。

無溶剤型のエポキシ樹脂は、揮発性有機化合物(VOC)の排出が少ないため、環境にも優しいとされています。さらに、湿度の高い環境下でも硬化する性質を持っているため、湿度の問題にも対応できます。

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まとめ

RSテックでは、メンテナンスと修繕が重要視される現代において、特に弱体化した躯体を対象とした防蝕設計と、現地施工の厳しい環境に適応可能な耐食樹脂に注力しています。

私たちの樹脂ライニングは、その必要性と効果を高く評価されており、信頼性の高い保護を提供します。

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